【Love♡blood ~B型女×AB型男~】 第4話 そして交際へ… 血液型攻略エッセイ <占い/Love♡blood>
血液型攻略エッセイ Love♡blood ~私と彼の出逢い~
この血液型攻略エッセイは、それぞれの血液型4種類の男女が出逢い、付き合い、そして結婚するまでの人生を、4×4=16のストーリーとして、紹介していくもの。16組の恋の始まりは同じ出会いの場なのに、血液型の違いから全く違った未来になって行く…それぞれの血液型の男と女が織りなす恋物語を、ストーリーテラーが紡いでいきます。さあ、それでは今日も「16通りの運命の扉」を開いてみましょう!
B型女性:木下桃子 愛称:もも 24歳 蟹座 アパレル勤務
AB型男性:風間伸治 愛称:しんじ 27歳 水瓶座 システムエンジニア
【B型女性・木下桃子とAB型男性・風間伸治の付き合い②】
そして交際へ……
さて、と。
今日はシンジと久々の飲みか!
何着ていこうかなぁ……
アイツ、オタクだから、ちょっとコスプレっぽくして、サービスしてあげようかな。
この1ヵ月のやりとりで、彼の好みは何となく把握している。
メガネでシュッとした感じの女子に萌えるらしい。
そして、好きな服装はミニスカニーハイに制服。
ホント、変態だよなぁ……
そう思いつつも、微笑ましく思えてしまうあたり、私も変わってるのかもしれない。
当然ながら私はそういった類の趣味は無いので、コスチュームなど持っていない。でも、そこはアパレル勤務だから、何となく制服っぽい上下&ミニスカくらいは持っている。
これと、これ…かな。
この組み合わせにニーハイと、ダテ眼鏡で……
お!いいぞ!
何だかそれっぽいコーデになっている。
これはシンジの奴、大喜びだろう!
バッチリじゃん!
あとはメイクだな…
いつの間にか、私のほうが楽しんでいた―――
さて、シンジも仕事が終わったようだね。
『今から新宿に向かうね~』とLINEする。
でも、シンジはどこに連れてってくれるんだろう……?
そんなことを考えつつ、電車に乗り込む。
電車の中から外を見ると、紺色の空の下にちらほらと街の灯りがともってきている。
まぁ、シンジにはロマンチックなムードのお店を押さえるのはムリだろうな。
別に期待してないから良いんだけど。
さて、新宿か。
電車から降りて、待ち合わせ場所へ向かう。
約束の時間よりも少し遅れて到着。
シンジからLINEが入っている。
「既に到着して、コンビニで雑誌呼んでるナウ」
ははは。
ちょっと待たしちゃったかな。でも、シンジって怒んないから気がラクだわ。
待ち合わせのコンビニに入る。
『あれ…?』
シンジが見当たらない。
う~ん、間違ったかな?
キョロキョロとあたりを見渡していると
「あれ、ももちん?」
シンジの声。
振り向くと、スーツ姿のイケメン。
『えっ!シンジ?』
「うん」
いつものとぼけたメガネ姿ではなく、コンタクトにスタイリッシュなスーツ上下、そして髪型までバッチリ決まっている。
『ええ~!ウソ~! 何シンジ、イケメンじゃん!』
「へへ…」
少し照れ臭そうにしているのが、また可愛い。
「そう言う、ももちんもメチャ萌えるんだけど…」
お、食いついてきたな。
『ふっふっふ、シンジを驚かせようと思って、この日のために準備していたのだよ!』
「すっごくイイ!」
『でしょうな。じゃ、そろそろ行こっか? どこに連れてってくれるの?』
「ん、そうだね、タクシーに乗ろう」
余裕をかましているけど、実は内心ドキドキだった。
シンジって、こんなにカッコよかったんだ……
ただのガリガリメガネオタクだと思ってた。
……何だかちょっと得した気分。
タクシーに乗り込み、15分。
着いた先は、リッツ・カールトン。
「ここだよ」
『えっ? ここリッツ・カールトンだよ?』
「そうだよ、たまにの食事だからさ、ダメ?」
『いや、ビックリして。シンジのことだからメイド喫茶とかに連れていかれるかと思ったよ~』
「いや確かに間違ってないけど、せっかくももちんと会うからと思って」
『やるぅ! 嬉しい!』
そう言って、シンジに抱き着く。
「…わぁ!」
驚いて後ずさる彼。ウブで可愛い♡
少し私の中のイジワルな部分が出はじめた。
『ほら、行こ?』
シンジの手を引いて、エレベーターへと向かう。
シンジはタジタジだ。
シンジ好みのファッションにしてきて正解だった。
カラコンもバッチリ入れてあるしね!
ホテルでの食事はすごくムーディーで素敵な時間だった。もちろん味もバツグン。いくらくらいかかったんだろう。
シンジが私のために頑張ってくれたのがひしひしと伝わる。
“お返し”してあげなきゃね。
ホテルのロビーを出たところで、声をかける。
『ねぇシンジ……』
「ん?」
『あのさ、、もう一軒付き合ってもらって良い?』
「いいよ、どこ行くの?」
『ついてきて…』
“ラブホ”と言えずにそのまま彼の腕をとった―――
B型女子はAB型男子の好みが手に取るように分かると言えます。B型女子のサービス精神は、癖の強いAB型男子のハートを見事に溶かすことができるでしょう。また、AB型男子もB型女子を喜ばせようと良い意味でのギャップを見せてくれるはず。そんな二人の関係は、驚きと楽しさに溢れています。ただ、二人とも飽きっぽいのが玉にキズですけどね。
(脇田尚揮/ライター)
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