【Love♡blood ~AB型女×A型男~】 第4話 そして交際へ… 血液型攻略エッセイ<占い/Love♡blood>
血液型攻略エッセイ Love♡blood ~私と彼の出逢い~
この血液型攻略エッセイは、それぞれの血液型4種類の男女が出逢い、付き合い、そして結婚するまでの人生を、4×4=16のストーリーとして、紹介していくもの。16組の恋の始まりは同じ出会いの場なのに、血液型の違いから全く違った未来になって行く…それぞれの血液型の男と女が織りなす恋物語を、ストーリーテラーが紡いでいきます。さあ、それでは今日も「16通りの運命の扉」を開いてみましょう!
AB型女性:涼宮麗奈 愛称:れい 25歳 天秤座 漫画家
A型男性:山岡誠 愛称:まこちん 28歳 乙女座 教師
【AB型女性・涼宮麗奈とA型男性・山岡誠の付き合い②】
そして交際へ……
さて、と。
原稿を仕上げて、担当編集にメールを送る。
今日はいつになく手早く仕事が進んだ。
……というのも、山岡さんに取材名目で会う約束をしているからだ。
『取材だからね、取材』
自分に言い聞かせるように唱えて、着替えて支度をする。
モノトーンの服しか持ってないから、アクセサリーで少し彩りを加える。
気合い入れ過ぎかなぁ……
鏡の前で見る自分は、いつもとかなり違っている。
でも、もうすぐ時間だ。
そろそろ行かなきゃ!
山岡さんにLINEをいれて、待ち合わせ場所のフレンチレストランへ向かう。
テレコも持ったし、うん、大丈夫。
予定の時間よりも30分も早く着いてしまった。
さすがに山岡さんも、まだ着いていない。
取り合えず、コーヒーでも頼んでおくか。
注文をして、手帳をバッグから取り出す。
何を聞こう…
実は、何を聞くべきか、今日の今日まで悩んで答えが出なかった。
でも、こういったことは“流れ”が大事。
きっと山岡さんの顔を見れば、その時に思いつくだろう…
あ!
山岡さんから電話だ!
『はい、涼宮です』
「どうも、山岡です。お店の場所は2階ですか?」
『あ、失礼しました! そうです2階です』
「じゃあ、今すぐそちらへ向かいますね」
『はい、お待ちしています…』
しまった!
何階にいるのか伝え忘れてた…
あ~、私って、緊張するとダメだ~
数分後、山岡さんが階段から見える。
「こんにちは!」
『どうも、本日はよろしくお願いいたします』
そう、忘れちゃいけない。
“取材”なんだから。
『今日は、今描いている漫画のリアリティを追及するために、実際に高校の先生をされていらっしゃる山岡さんに色々と聞きたくてですね…』
「はぁ、私で良ければ何でも聞いて下さい」
『と、取り合えず、注文しましょうか。何が良いですか?』
「そ、そうですね、ええと、このランチセットのBで」
『私も、それで』
山岡さんが手をあげて注文してくれる。
あ~緊張する!
酒でも飲まなきゃ、やってらんないわ。
『それと、白ワインをひとつお願いします!』
つい、頼んでしまう。
「あはは、涼宮さん、本当にお酒好きなんですね」
『ええ、まぁ…』
飲まないと、何も話せないや。
山岡さんの笑顔が少し痛い。
早速、白ワインと料理がテーブルに到着。
「どうぞ」
『ああ、すいません、どうも!』
山岡さんがグラスに注いでくれる。
優しい人だなぁ…
『山岡さんは?』
「私は大丈夫です」
ま、そりゃそうだよな…
『じゃあ、伺っても大丈夫ですか?』
「もちろんです」
テレコを出して、手帳を広げる。
さて、何を聞こうか。
ストレートに聞いてみるか。
『高校の先生をやっていて、女子学生に好意を持ったりしないんですか?』
「えっ!?」
『えっ!』
しまった! 失礼だったか!?
「う~ん…」
『……』
「そうですね、やっぱり私も人間ですから、中には気になる子もいますよ。でも、“教師”という職業は、人を教え導く仕事ですから、頭の中でいつもリミッターはかかっていますね」
ふ~む。さすがだ。
『なるほど。じゃあ、生徒から“好きです”って告白されたら、どうです?』
さらに突っ込んで聞いてみる。
純粋に知りたい。
「う~ん、教師としての立場としては、傷つけないように断るでしょうね。でも、もしも本当に自分も相手のことを好きなら…」
『好きなら?』
「卒業するまで待て、と言いますね」
キュン!
そんな音が自分の中で、本当に聞こえた気がした。
山岡さんって、いいなぁ…
それから、小1時間、山岡さんを質問攻めにする。
いい加減、私も少し酔ってきた…
『色々とお聞かせいただき、有難うございました!』
「いえいえ、とんでもありません」
もっと、山岡さんのこと知りたいな…
『あの…』
「はい」
『もしも、私が山岡さんを好きって言ったら、どうしますか?』
言っちゃった~!
酒の勢いを借りて、核心を突く。
「う~ん…」
本気で悩んでる…
「OKしちゃいますね」
私にも春がやってきた―――
AB型の女子は、クールに見えて実は少女のような純粋さを持っていると言えます。でも、自分をあまりアピールできないため、誤解されることも少なくありません。しかし、A型男子は、そんなAB型女子に理解を示し、好感を持ってくれる存在。不器用なAB型女子のハートを見事につかんでくれる存在なのです。もちろん、A型男子もまんざらではありません。
(脇田尚揮/ライター)
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