【Love♡blood ~O型女×B型男~】 第4話 そして交際へ… 血液型攻略エッセイ <占い/Love♡blood>
血液型攻略エッセイ Love♡blood ~私と彼の出逢い~
この血液型攻略エッセイは、それぞれの血液型4種類の男女が出逢い、付き合い、そして結婚するまでの人生を、4×4=16のストーリーとして、紹介していくもの。16組の恋の始まりは同じ出会いの場なのに、血液型の違いから全く違った未来になって行く…それぞれの血液型の男と女が織りなす恋物語を、ストーリーテラーが紡いでいきます。さあ、それでは今日も「16通りの運命の扉」を開いてみましょう!
O型女性:永井圭子 愛称:けい 26歳 牡羊座 エステティシャン
B型男性:久本直樹 愛称:なお 27歳 魚座 営業職
【O型女性・永井圭子とB型男性・久本直樹の付き合い②】
そして交際へ……
4人でまた合コンか…
グループLINEのコミュニケーションばかりがどんどん溜まっていく。
個人的には、こんな“仲良しこよし”のやり取りはめんどくさくてイヤなんだけどな。
LINEのやり取りを見ながら、少し溜息をつく。
でも、こうやって弄られるのも、悪くないかな。
これまで仕事以外の人間関係なんてなかったし。
さて、と。
そろそろ渋谷に行こうか。
今日は19時に例の四人でまた“合コン”だ。
何着ていこうかなぁ。
ナオキのことが少し頭によぎる。
ま、アイツの好みなんて、どうせエロ系でしょ。
私の持っている衣服で十分。
メイクは少し濃い目に。
ケバケバしくならない程度に。
よし、こんなもんかな!
面倒くさいと思いながらも渋谷に向かう。
何だかんだで約束の時間よりも20分も早くに着いてしまった。
当然、まだ誰もいない。
『どうしよっかなぁ』
独り言をつぶやき、近くのセレクトショップに入る。
時間つぶしにはちょうどいい。
元カレと別れてから、オシャレなんて全く気にしてなかった。
結婚前提で付き合ってたからなぁ…
何か、恋愛に一生懸命頑張るのに疲れたんだよね。
ボーっと衣服を眺める。
と、向かいの男と目が合う。
ん? あれって…
「あ、ケイちゃん!」
ナオキだった。
『ああ! どうもです』
突然のことに驚きを隠せず、少し声がうわずる。
「ケイちゃんも、時間つぶしてたんだね、アハハ。奇遇奇遇。」
『ええ、まぁそんなとこです…』
何だか恥ずかしくて、うつむく。
「ええと…まだ待ち合わせまで15分もあるね、良ければ4階に一緒に行かない?」
すごく気さく…もとい気安い。でも、断る理由もない。
『そうですね、ちなみに4階って何があるんですか?』
「来れば分かるよ。いこ!」
この男、本当につかめない。
でも、取り合えずついていく。
「いやぁ、偶然だね! もしかしたら運命なのかも」
エレベーターを上がっている最中も、ナオキはよく喋る。
よくもまあ、調子のいいフレーズが次から次へと出てくるものだ。
少し感心しつつも呆れる。
―――4階に到着。
一体何があるってんだろ。
そう思いつつ、顔をあげると、そこには“インテリア雑貨”が所狭しと並んでいる。
「ほら、ここ、オレ好きなんだ」
何で好きかは全く分からないけど、でも、何となく感じるものはある。
ナオキって、実はすごく素朴な奴なんだろうってこと。
自分に正直なんだろうなぁ……
シェードランプを指さしながら笑う彼を見ながら、心底そう思う。
いいなぁ、あんな風に自由で何も考えてなさそうで。
「ケイちゃんってさ、どんなインテリアが好きなの?」
『ああ、私は実用的なのが好きですねぇ』
「そっかぁ、オレは意味が無いヤツが好きなんだよね。ホラ、こんなの」
彼が指さす先には、キリンの首が3つに分かれた傘立てがあった。
『ぷっ…あははは! 何コレ!?』
「いや、傘立てだけど」
思わず笑ってしまう。
あまりにもバカバカしすぎて。
「笑ったね」
あっ―――
何とも言えない表情で、ナオキが私の顔を覗き込む。
『………』
いつもなら、
「何フザけたこと言ってんの!」
と言うはずの私が、何も返せない。
「ははっ、ほらこれなんかケイちゃんにピッタリじゃん!」
彼が持ってきたのは、さくらんぼ柄のネグリジェ。
『いや、そんなの着ないから!!』
流石に少し声を荒げる。あまりにも自分の好みと違っていたから。
「え~ そうなの? ケイちゃん意外と似合うと思うんだけどなぁ」
口を尖らせながら私の顔を見る。
なんだろう……
何でナオキのペースなんだろう。
不思議だった。
いつも自分がリードする側なはずなのに、自分が引っ張られてる。
「ねぇ、ケイちゃんみたいな子は、オレみたいなのと一緒にいると幸せなんじゃないかな?」
『なっ…!』
突拍子もなさ過ぎて、声も出ない。
この人は一体何を考えているんだろう。
ナオキへの興味は募るばかりだった―――
O型男子とB型女子は、何とも言えない空気感が流れるのが特徴。通常、O型女子はいつもテキパキしていて男性を尻に敷くタイプなのですが、どうしてもB型男子の変化球には翻弄されてしまうようです。もちろんB型男子は自然体なのですが、O型女子は「何か意図があるんじゃないか」とどんどん深みにハマり込んでしまいがち。結果、O型女子がB型男子を好きになるパターンが多いようです。
(脇田尚揮/ライター)
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⇒O型女×B型の第一話 プロローグ
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⇒O型女×B型の第三話 付き合いのきっかけ