【Love♡blood ~O型女×A型男~】 第4話 そして交際へ… 血液型攻略エッセイ<占い/Love♡blood>
血液型攻略エッセイ Love♡blood ~私と彼の出逢い~
この血液型攻略エッセイは、それぞれの血液型4種類の男女が出逢い、付き合い、そして結婚するまでの人生を、4×4=16のストーリーとして、紹介していくもの。16組の恋の始まりは同じ出会いの場なのに、血液型の違いから全く違った未来になって行く…それぞれの血液型の男と女が織りなす恋物語を、ストーリーテラーが紡いでいきます。さあ、それでは今日も「16通りの運命の扉」を開いてみましょう!
O型女性:永井圭子 愛称:けい 26歳 牡羊座 エステティシャン
A型男性:山岡誠 愛称:まこちん 28歳 乙女座 教師
【O型女性・永井圭子とA型男性・山岡誠の付き合い②】
そして交際へ……
週末が待ち遠しい。
そう思っていたのが、昨日のようだ。
週末までのこの3日間、毎日のように山岡さんとLINEでやり取りしていた。
『今日もお疲れ様』
「お疲れ様です」
こんなやりとりをずっと続けている。
LINEを振り返って、笑みがこぼれる。
今日は山岡さんと食事の約束。
さて、何を着ていこうか……
私が持っている服は、どれも派手で挑発的だからなぁ。
こんな格好の女を、山岡さんどう思うだろうか…。
山岡さん、学校の先生だからカタいだろうし。
かといって、いつもの自分と違う姿を見せるのも何か違う。
これかな。
ミニスカにジャケットを羽織れば、まぁ何とかなるでしょ。
メイクをして、原宿へと向かう。
アタシって、可愛くない。
仕事ばかりしていて、いつしか女であることを忘れていた。
デートなんていつぶりかなぁ……
竹下通りに到着する。
LINEを見る限り、もう山岡さんは着いてるみたいだけど…
あ!いた!
ジーンズにポロシャツ、いかにも真面目そうな出で立ち。
ちょっと面白い。
『やまおかさ~ん!』
「あ、永井さん!」
『良かったぁ!いなかったらどうしようかと思いましたよぉ~』
嬉しくなって、彼の肩をパシッと叩く。
「いやぁ、ははは。」
『じゃあ、行きましょう!』
今日は、スイーツも食べられるバイキングの約束だ。
週末の竹下通りは、人でごった返している。
その中を流れに逆らって、進んでいく。
はぐれないように山岡さんの手をとる。
あ、ここだ!
『山岡さん、入りましょう』
「は、はい!」
2階に上がって、店に入る。
『ふう、やっと座れましたね!』
汗をハンカチで押さえる。
「凄いですね、永井さん」
『えっ?』
「僕は人混みが苦手でして…… 永井さんが引っ張ってくれなかったら、とても…」
わ、やっちゃったかな。
つい、いつもの感覚で引っ張ってしまった。
はしたない女って思われたらどうしよう…
「あ、いや凄く心強いです、さぁ食べましょうか!」
心強い…か。
ホント、アタシって男みたいなところあるからなぁ。
もっと可愛くなりたい。
プレートにパスタやサラダを盛る。
いつもならもっとガバガバ乗せるんだけど、今日はちょこんと。
「いただきます!」
『いただきま~す』
山岡さんと一緒に食事をする。
これで二回目だ。
『美味しいですね!』
「ええ、バイキングなかなかイケますね」
いつもはかなり食べる方なのだが、今日は少しずつ口に運ぶ。
「あの、永井さん」
『何です?』
「僕の前では、ガマンしないでくださいね。いつも通りの永井さんであって欲しいです」
―――こんなこと、初めて言われた。
いつも男の前では遠慮してきた。
元カレに「お前、ガサツだからムリ」と言われて別れてから、女らしくしようと努力したつもり。
山岡さんって、良いな。
『山岡さん、私、あんまり女らしくないって言われるんですよ』
「そうなんですか?」
『ええ…』
「僕も男らしくないってよく言われます。クヨクヨしがちだし…」
そうなんだ…
もしかしたら、山岡さんも私と同じ悩みを持ってるのかな。
「僕たち、性格は違いますが、似てるかもしれないですね」
山岡さんがニッコリと微笑む。
この人なら、うまくやっていけるかも―――
そう感じた。
『あ~ お腹いっぱい!』
店を出て原宿の街を歩く。
あれからプレートを4往復。
パスタ、カレー、お寿司、そしてケーキをぺろりと平らげた。
「永井さん、すっごい食べるんですね! 見ていて気持ちが良いですよ!」
そう言う彼は2皿しか食べていない。
『恥ずかしながら、私かなり大食いなんです…』
「全然良いじゃないですか、健康的で」
山岡さんは、優しい。
これまで付き合ったどの男のタイプでもない。
『私たちって、合いますね』
突拍子もない言葉が口から出た。
これでダメなら、それまでってこと。
先が無い付き合いなら、今、終わった方がいい。
「はい、僕もそう思います。」
『つき合っちゃおうか?』
「はい、是非!」
一瞬、耳を疑う。
『いいんですか?』
「はい、僕でよければ」
この人なら、きっと上手くいく。
そう確信した瞬間だった。
原宿の裏通りを少女のように手を繋いで歩いた―――
O型女子とA型男子は、全く異なる者同士なのに、ピッタリとハマる気質を持っています。少し頼りないA型男子を、テキパキしたO型女子が引っ張るという凹凸コンビになれるはず。二人きりで会話したり食事したりすることでそれはより明確化し、「きっとこの人となら合う」という確信を得ていくでしょう。二人だけの世界を作り上げていくカップルになれるのです。
(脇田尚揮/ライター)
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