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【解説します】青壮年が転んだときに起きやすい脱臼といったら <健康/医療>

前回書いた記事の上腕骨顆上骨折と外観が似ている肘関節後方脱臼ついて解説します。
 
肘関節後方脱臼
 
どのような脱臼なのか
転倒した際に肘を伸ばしながら手をついてしまった場合などに好発します。上腕骨顆上伸展型骨折と非常に外観が似ており、鑑別診断が非常に重要になっております。
 
症状
肘関節軽度屈曲位(30°~40°)に弾発性固定、自動運動不能、肘頭の後方突出、肘頭高位、前腕の短縮、上腕三頭筋の緊張などです。
詳しい用語については前回書いたこちらの記事に乗っておりますので参考にしてください。
 
脱臼の転位
ちなみに脱臼は、遠い方の骨が近い骨にたいしてどのように転位したかによって表します。
例えば、前腕骨が上腕骨より前に転位すれば前方脱臼。前腕骨が上腕骨より後ろに転位すれば後方脱臼。膝蓋骨が大腿骨より内側に転位すれば内側脱臼。膝蓋骨が大腿骨より外側に転位すれば外側脱臼。
 
今回は肘関節後方脱臼のため、前腕骨が上腕骨より後ろに転位したということです。

 
ここで肘関節後方脱臼と上腕骨顆上伸展型の発生機序と症状を再度掲載しておきます。

上腕骨顆上骨折伸展型骨折 肘関節後方脱臼
好発年齢 幼少児 青壮年
疼痛 限局性圧痛 連続脱臼痛
腫脹 速やかに出現 次第に出現
他動運動 異常可動性 弾発性抵抗
ヒューター線 肘頭正常位 肘頭高位
上腕長 短縮 変わらず

 
どんな治療を行うか
【整復法】
整復に入る前に、血管損傷と神経損傷の有無の確認をすること。そうしないといつ血管、神経の損傷が起こったのか分からない為です。
1、座った状態、または仰向けに寝かせ患者の上腕を助手が固定します。
2、術者は一方の手で手関節部を前腕回外位で持ち、他方の手で肘関節部(患部)を持ち、脱臼肢位の角度のまま前腕を引っ張ります。
3、牽引を持続し肘関節を屈曲します。この時、肘関節部にあてた手指の一部で上腕の肘関節に近い部分をを前方から後方へ、残りの手指で肘頭を後方から前方へ圧迫し整復します。
4、 整復確認として、軽く肘関節を屈曲、前腕の回内回外を試みて問題がなければ固定します。
 
【固定法】
1、固定範囲は上腕の肩に近い部分からMP関節手前まで。
2、固定肢位は肘関節90°、前腕回内回外中間位。
3、固定期間は3~4 週間。
【固定後の注意点】
1、受傷後1週間は患部を冷却しつつ安静にします。
2、肩、手指の関節は固定処置後直ちに自動運動を行います。
3、痛みが減少したら固定したまま上腕筋、前腕筋の等尺性収縮運動(関節を動かさないで行うタイプの運動)を行います。
4、固定を外したら、肘関節部に物理療法と自動運動を行います。

 
合併症
骨折(上腕骨内側上顆・外側上顆、尺骨鈎状突起骨折、橈骨頭骨折など)
正中・尺骨・橈骨神経損傷、外傷性骨化性筋炎、内側側副靭帯損傷など
 
 
専門用語集
橈骨
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前腕の親指側にある上腕骨まで繋ぐ骨です。
 
尺骨鈎状突起
coronoid-process-3
尺骨のとがっている部分です。
 
内側側副靭帯
mcl1
肘、膝の内側を補強している靭帯です




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