【実践恋愛相談バイブル034】一言余計な女と、一言足りない男 記念日編 <占い/実践恋愛相談バイブル>
男性から見れば、何で女って余計な一言を言うんだろうと感じることが少なくありません。しかし、女性から見ると、どうして男って一言足りないんだろうと思うことがしばしば。そのすれ違いが、別れを招いてしまうことも少なくありません。しかし、コミュニケーションの違いを知ることで、関係性を円満に保つこともできるのです。そこで今回は、記念日における会話をみてみましょう。
シーン01【記念日編】
都内に勤めるOL、愛さんは今の彼氏マモルくんと付き合って今日でちょうど1年目。もちろん、彼女にとって今日はとっても大切な記念日であることは言うまでもありません。
ところが、3日前になっても、彼からは一向に「付き合って3年記念日」の話題は出てきません。少しの不安と、「まさか3年目の記念日を忘れるわけないよね、そんな人じゃないよね。もしかしたら、サプライズで花束でも持ってきてくれるのかもしれないし。だとしたら、私から記念日の話題を出したら、マモルくんの気持ちを台無しにしちゃうかなぁ」という想いが交錯しながら、記念日当日を迎えました。
そんな記念日当日、マモルくんからは一向に連絡がありません。夕方になっても「今日会おうよ」というメッセージすら来ません。悩んだ末に、愛さんはマモルくんに電話を掛けました。
愛「ねぇ、今日何の日か知ってる?」
マモル「ん?何の日だったっけ……」
愛「ちょっと!今日は私たちが付き合ってちょうど3年の日だよ!」
マモル「そうだったっけ?」
愛「記念日だったのに何で覚えてないの!?」
マモル「ああ、知ってたんだけど仕事がいそがしくてさ……お祝いの準備ができてないから今週の日曜日でいいじゃん?」
愛「あり得ない!もういい!」
マモル「何でそんなことくらいで怒るんだよ。またちゃんと祝うって言ってるじゃん!」
愛「“今日”じゃないと意味無いの!」
マモル「別に今日じゃなくたって、祝えば一緒だろ!」
愛「全然、分かってない!……もうムリ。私たち別れよ。」
マモル「はぁ?何でそうなるんだよ!意味わかんね~」
愛「もう話しかけないで」
マモル「メンドくせ~じゃあ、別れるってことで」
愛(泣き出す)
―――折角の記念日なのに、どうしてこのようにしてケンカになってしまったのでしょう?
■NG:「今日、私たちの記念日だったのに何で覚えてないの!?」
女性にとって“記念日”はとても大切な日だと言えます。それを男性が忘れていたら、感情的になってしまうのも仕方ありません。しかし、そこで男性が忘れていたことを「一言余計に」責めてしまうと、せっかくの記念日なのにケンカをしてしまうことになる場合も。女性は男性と異なり、過去の出来事をさも今起こったかのように思い出すことができます。しかし、男性は一度に複数の情報を処理するのが不得意です。そのため、仕事などが入っていると大事な記念日でも忘れてしまうのです。ここはグッと我慢して許してあげましょう。「……今日は、私たちが付き合ってちょうど1年の記念日なんだ。だから二人でお祝いしたいな♡」という会話の持っていき方が、理想的でしょう。
■NG:「ああ、知ってたんだけど仕事がいそがしくてさ…… お祝いの準備ができてないから今週の日曜日でいいじゃん?」
仕事を一生懸命している最中に、彼女からのメール…… 「今日、記念日だよ」。こんなシチュエーションになったら、「しまった!」と思う男性がほとんど。でも、仕事を終わらせたいからか、“ゴメン”の「一言が足りない」ことがしばしば見受けられます。埋め合わせをするという意味で「また今度」というフレーズを出してしまうと、彼女の感情を逆なでするだけです。彼女が今求めているのは、お祝いをするという“イベント”なのではなく、自分を大切に思ってくれているかという“感情”なのです。「ゴメン! 今日、二人の記念日だったよね…… 遅くなるけど、必ず会いに行くよ!」と相手の気持ちに着目してあげましょう。また、女性側は一人で色々と思いを巡らせて期待をしているので、男性の対応いかんでは上がっていたテンションを落とされた感情にもなってしまいます。時間がなくても、顔だけでも見せてあげるようにしましょう。
女性と男性では、脳の使い方の傾向が異なっています。そのため、異性の考え方に対して時に困惑してしまうのは、仕方ないことなのです。だからといって男女のコミュニケーションが成立しないわけではありません。それぞれに得意な分野、不得意な分野があり、それを補い合うことで世の中は上手くいっているのです。意外と記念日に別れるカップルは多いもの。ちょっとした「その一言」で関係が豊かになるのだとすれば、少し譲ってみるのも良いかもしれません。
(脇田尚揮/ライター)