【Love♡blood ~B型女×AB型男 ~】 第2話 合コンにて 血液型攻略エッセイ <占い/Lovea&blood>
血液型攻略エッセイ Love♡blood ~私と彼の出逢い~
この血液型攻略エッセイは、それぞれの血液型4種類の男女が出逢い、付き合い、そして結婚するまでの人生を、4×4=16のストーリーとして、紹介していくもの。16組の恋の始まりは同じ出会いの場なのに、血液型の違いから全く違った未来になって行く…それぞれの血液型の男と女が織りなす恋物語を、ストーリーテラーが紡いでいきます。さあ、それでは今日も「16通りの運命の扉」を開いてみましょう!
B型女性:木下桃子 愛称:もも 24歳 蟹座 アパレル勤務
AB型男性:風間伸治 愛称:しんじ 27歳 水瓶座 システムエンジニア
【B型女性・木下桃子とAB型男性・風間伸治の合コン】
合コンにて
―――キモい。
この風間ってヤツ、どう考えても“場違い”じゃん。
何で合コンに参加してるんだろう。
美智子も、もうちょっと“人選”して欲しい。
「お待たせしました。こちら前菜になります」
ウェイトレスがテーブルに色とりどりのサラダとポテトを並べる。
……ま、取り分けてやるか。
トングを取って、それぞれのお皿にサラダを盛る。
女子力は割と高い方だよね、私って。
「桃子さん、有難う」
岡本さんだ。顔はタイプじゃないけど、今回の合コンではこの人くらいよね、マトモなの。
「あ、どうも……」
風間にもサラダを渡す。愛想が無い。
美智子に視線でサインを送る。
(何なのこの男!)
美智子は何とも言えない顔をしている。
「ねぇ、風間さんってどんな人がタイプなんですか?」
美智子が話題を振る。
「え、僕ですか? う~ん、センスが良くて感性が豊かな人、かなぁ。」
―――意外。
どうせ、アニメの“萌えキャラ”とか“JK”が好みとかいうと思ったのに。
「美智子さんは?」
「私は、マジメで堅い人かな……。桃子は?」
……来た。私の好みのタイプ、か。
あれ、私ってどんな男がタイプなんだろう。あんまり考えたことが無かった。
付き合ってきた数は比較的多い方だと思うけど、実は一貫性が無い。
『私は……好きになった人がタイプかな。』
少し考えて無難に答えた。
合コンも終わり―――
面白くないまま、お酒の量だけは進んだ。
『ちょっとゴメン』
そう言って、トイレに席を立つ。
『ふぅ~』
トイレの洗面台で、大きな溜め息をひとつ。
かなり顔が赤い。
化粧直しをして、ドアを開けると“風間”がいた。
「大丈夫ですか?」
何、コイツ。私が心配でわざわざ来たの? それとも偶然?
『ええ。大丈夫です。』
「これ、良かったら」
そういって差し出してきたのは、“ウコン入りのドリンク”。
「僕も、お酒そんなに強くないんです。だから飲みの時には、いつも事前にコレ飲んでるんだ」
『有難うございます……』
もしかしたら、コイツって良いヤツなのかもな。
「あのさ、アパレル関係の仕事だったら、“Kurea”って知ってる?」
え!
一瞬耳を疑った。
“Kurea”は、私が“崇拝”しているファッションリーダーだ。毎月購読しているファッション誌には必ずと言っていいほど載っている。
『え、あ、はい! 知ってます。もちろん!』
「そっか。ボクもKureaさんのファンなんだ。外注でホームページを作らせてもらった時に、チラッとだけ見たことがあって……凄いよね、あのオーラ。」
何、コイツ。結構話せるヤツじゃん!
『良かったら、アドレス交換しよ?』
自分でも不思議だった。何でそんなことを言うのか。
ついさっきまで、“あり得ない”と思っていた彼に。
「え、は…はい。」
それから私たちは、トイレの前で5分くらい話し込んだ―――
「ちょっと、何してたの二人とも!」
美智子が怒っている。
『ゴメン、気分が悪くて。』
「……大丈夫なの?」
“風間さん”にウインクする。
彼の表情がちょっと面白かった―――
B型女性とAB型男性は、なかなか接点が無く親しくなるきっかけに苦しむ関係かもしれません。B型女性は空気の読めない相手が苦手だし、AB型男性は世間慣れした女性には警戒心を示すからです。でも、そんな二人が結びつく部分があります。それは「感受性」と「センス」。B型女性の柔軟な感性とAB型男性の鋭い審美眼が混ざり合うと、一気に共鳴し合える仲に。B型女性が興味を持てば、恋の花が開くでしょう。
(脇田尚揮/ライター)
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