【Love♡blood ~B型女×B型男 ~】 第2話 合コンにて 血液型攻略エッセイ <占い/Lovea&blood>
血液型攻略エッセイ Love♡blood ~私と彼の出逢い~
この血液型攻略エッセイは、それぞれの血液型4種類の男女が出逢い、付き合い、そして結婚するまでの人生を、4×4=16のストーリーとして、紹介していくもの。16組の恋の始まりは同じ出会いの場なのに、血液型の違いから全く違った未来になって行く…それぞれの血液型の男と女が織りなす恋物語を、ストーリーテラーが紡いでいきます。さあ、それでは今日も「16通りの運命の扉」を開いてみましょう!
B型女性:木下桃子 愛称:もも 24歳 蟹座 アパレル勤務
B型男性:久本直樹 愛称:なお 27歳 魚座 営業職
【B型女性・木下桃子とB型男性・久本直樹の合コン】
合コンにて
久本さんの話は面白かった。
広告の営業の仕事で犬に噛みつかれそうになったことや、お昼休憩の時間にうっかり寝過ごして、上司に大目玉をくらったこと。
男が良くやりがちな“俺ってすごいだろ”的な自分の自慢話じゃなく、失敗談を笑いを交えつつ話してくれる。
だから自然と引き込まれていく。
私だけじゃなくて、美智子も珍しく彼の話に耳を傾けている。
意外と“掘り出し物”かも……
「あ、そろそろオーダーしなきゃ!」
美智子が思い出したかのように、手のひらを胸の前で合わせる。
「あ、いけね、つい話込んじゃった。ゴメンゴメン。じゃあ、オレは生で。」
「僕はモスコミュールで。」
「桃子、あんたは?」
『そうねぇ、私はレッド・アイで。』
少し背伸びをして、オシャレなビールカクテルを注文してみる。
「わかった。すいませ~ん!」
美智子が注文を通すと、すぐにドリンクと前菜がテーブルに並べられる。
すかさずサラダを取り分けて、まず久本さんへ。
「お、有難う! 桃子ちゃんは気が利くね」
『いえいえ、そんな……』
昔から、猫を被るのは上手い方だ。
男は、こういう“ちょっとした気遣い”を見てるからね。
「ところでさ、桃子ちゃんはどんな仕事してるの?」
最後の皿を取り分けた時に、久本さんから質問を振られる。
『私ですか? 私は渋谷のセレクトショップでアパレル店員やってます』
「へ~、渋谷かぁ。もしかしたらオレ、そのお店の前を通ったかもね。よく道玄坂を行ったり来たりするからさ」
『ええっ、そうなんですか!? うちのお店は道玄坂の裏手側にあるんですよ。』
「ああ、やっぱり。あそこらへん、オシャレなお店多いからね~」
楽しい。
久本さんの会話は、何と言うか“リズム”がある。
自分の話をしてるようで、ちゃんと相手の話も聞いてくれるし。
そうして、久本さん中心に楽しい時間が流れた―――
「えっ、もうこんな時間?」
美智子が時計を見てびっくりしている。
楽しい時間はあっという間に過ぎるというけど、本当なんだ。
「そっか、何だかオレばっか話しちゃって申し訳なかったなぁ。……そうだ、4人でこの後、近くのバーに飲み行かない?」
『良いですね! 行きましょうよ! 美智子たちも行くでしょ?』
「そうね…… まだ10時だし、1時間くらいなら大丈夫かな。皆川さんも行くでしょ?」
「そうですね。僕も大丈夫です。」
どうやら美智子は、もうひとりの男に気があるみたい。
これは好都合……!
「じゃあ決まりだね! こっから駅の方に歩いて5分くらいだからすぐだよ。」
さすが久本さん、詳しい。
世間慣れした男性って、やっぱり魅力的だなぁ……。
店を出て、夜の麻布を4人で歩く。
雨上がりの夜風が、お酒で火照った身体に気持ち良かった―――
B型の男女が同じ席にいると、その場の雰囲気がとても明るく楽しいものになります。B型男性は、一見自分の話をしているようで、ちゃんと相手の表情を読みながら会話をしますし、B型女性は相手が喜ぶツボを確実に突くサービス精神を持っています。そのため、二人がいると見事にコミュニケーションの輪が広がるでしょう。そんな二人なので、お互い気にならないわけはありません。でも、二人とも手の内や本心をあまり見せないので、恋には何かしらのきっかけが必要になってくるかも。
(脇田尚揮/ライター)
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